2012/12/17。「ふつうの家03」構造材手刻みの現場などを見学。竹内工務店社長のご厚意で京北地区にあるいくつかの施設をご案内いただいた。
嵯峨野から車で30分ほど。右京区の山あいにある京北森林組合加工センターは国産材専門の製材工場。
その一角にある倉庫前で作業中の大工さん。「ふつうの家03」の構造材はここで加工された後に現場へと運ばれる(「02」もそう)。
製材を終えて積み上げられた部材の数々。
もう一枚。こうしたシャープなエッジは手刻みならでは。強度的にも機械によるプレカットに比べて優れた点は多い。ただし大工さんの腕が熟練していればの話し。
山積みの角材。こちらにもう一枚。
倉庫内の様子。美しく製材された北山杉の丸太がずらり。こちらには長さ20m級の木材がどっさり。
製材所の外観。杉の丸太組による大きな建物。隣地には別組織の「京北プレカット」があり、機械によるプレカット加工を行っている。こちらは集成材の大架構。
嵯峨野までの戻りに「京都北山杉の里総合センター」にも立ち寄らせていただいた。上は展示ホールの様子。中央に見える床柱の展示コーナー足下には、この地域にある「菩提の滝」で採取された丸太磨き砂が敷かれている。
北山杉の高級丸太はこの砂を用いて素手で磨かれる。これは古くから女性の仕事だったのだそうだ。上はその様子を記録した写真展示の一部。
上は「京都北山杉の里総合センター」の裏山。人手の行き届いた杉木立は実に美しい。
嵯峨野へ戻って電車を乗り継ぎ現場へ移動。足場が組み上がった状態。軒の柱基礎には束石が仮り置かれていた。
基礎南側中央にはリビングルームから軒下のテラスへの大きな踏石が。「ふつうの家02」と同様、こうした石材は以前この場所にあった邸宅から引き継いでいる。