12/8(日)の13:00から「中川町勉強会 02」を開きます。至ってゆるーく、極めてこぢんまりとした勉強会です。どなたもどうぞお気軽にお申込み・ご来訪下さい。勉強会の主旨はこちら。今回は以下のふたつのセッションを予定しています。
セッション1「日常に投下されたコンセプチュアリズム - 1960年代から」
大阪万博に前後して、インテリアデザインは建設産業から一定の距離を置き、実験的な色あいを深めてゆきます。そこにはミニマリズムやもの派など、当時のコンセプチュアルアートと同期しながら、よりしたたかに都市の日常へと侵入し、世界の新しい捉え方を示そうとするゲリラ的戦略がありました。倉俣史朗を先駆けに、内田繁氏、杉本貴志氏らの活躍で飛躍的な発展を遂げた、街場の環境芸術としてのインテリアデザインについて考えてみます。
セッション2「多中心化するインテリアデザイン - 西日本の各地から」
インテリアデザインの興隆は、全国の主要都市から同時多発的に展開されてゆきます。取り分け九州の葉祥栄氏、大阪の岡山伸也氏、吉尾浩次氏、野井成正氏らの活動の意義は多大です。また、四国の碓井登氏は今後改めて見直されるべき存在であり、1980年代以降の京都の動向も見逃せません。環境芸術の潮流を鋭敏に先取りし、各地に固有の状況を作品に反映させながら、世界へと衝撃を与えた西日本のインテリアデザインについて考えてみます。
*参考
葉祥栄(Wikipedia)
野井成正(Wikipedia)
中川町勉強会 02
セッション1「日常に投下されたコンセプチュアリズム - 1960年代から」
セッション2「多中心化するインテリアデザイン - 西日本の各地から」
・日程 :2013年12月8日(日)13:00より
13:00 - 14:30 セッション1/レクチャー
14:30 - 15:30 セッション1/ティータイム
15:30 - 17:00 セッション2/レクチャー
17:00 - 18:00 セッション2/ティータイム
・場所 :Love the Life アトリエ(住所などはこちら)
・お茶代 :一般 1600円(800円×2セッション)
学生 800円(400円×2セッション)
・各回定員:だいたい申込先着5名さまくらい。
・申込方法:メールでどうぞお気軽に。
ご参加日、ご参加人数、お名前、ご連絡先、学生・一般の区別、
途中参加・途中退席をご予定の場合はその旨をお知らせ下さい。
Love the Life主催の勉強会の概要はこちら。
2013年9月に香港・Hi-design International Publishingの編集でDalian University of Technology Pressから出版された書籍「Commercial Display II」に「Masters Craft パレスホテル東京」(2012)が掲載されています。
書籍の内容は世界各地の物販店デザインを豊富な写真や図面資料とともに紹介するものです。主な掲載作品はCoordination Asiaによるデジタルデバイス店「AER」(上海)を巻頭に、Cristopher Jenner氏によるフレグランス店「Penhaligon's Regent Street」(ロンドン)、Dear Designによる子供靴店「Mini Munich Store, La Roca Village」(バルセロナ)、Bluarchによるベーカリー「Omonia Bakery」(デンバー)などなど。
「Masters Craft パレスホテル東京」の写真はライフスタイルストアの章扉にも使用されています。十数年来注目してきた同世代のデザイナー・Fabio Nobembre氏と同じ書籍に作品が載ったのは、これが初めてかもしれません。個人的にとても光栄に思います。
日本からは他にFacet Studio、Klein Dytham Architecture、Nendo、Torafuの近作も掲載されています。
Commercial Display II
Editor : Hi-design International Publishing
Publisher : Dalian University of Technology Press
ISBN : 9787561181232